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【覚悟はいいか?】SEの忙しい1週間!SIer編
SIerの中堅社員にとって1番の繁忙期はいつ?
と聞いたときの答えで1番多いのは
『本番稼働直前』
でした。
予想通りだと思いますが、SIerならではの忙しさポイントもあります。
1日をピンポイントで見ると忙しい1日はどの職種でも余り変わらないことに気がついたので、1週間にしてみました。
- SIerの忙しい1週間
- 忙しいポイント
- SIerの楽しさ
SIerの忙しい1週間
ちなみに、ポジションはプロマネで、チームは比較的若いメンバーで構成されていました。
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月曜日
(AM)稼働直前ユーザ(西日本)の現地へ移動
特急と新幹線を乗り継ぎ
(PM)現地作業
週末に修正したプログラムの現地テスト・リリース準備
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火曜日
(AM)ユーザとの打ち合わせ
打ち合わせでは2時間喋りっぱなし。打ち合ってねぇじゃん。
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(PM)次の仕事のユーザ(東日本)への移動
移動後に翌日行うプレゼンの事前打ち合わせ
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水曜日
(AM)プレゼンリハーサル
リハーサルや練習はしっかりやりたいタイプでした。
(PM)デモ + プレゼン
緊張すると早口になる病気があります。
(PM)既存ユーザ(西日本)の保守対応のため移動
新幹線の指定席で、ガラガラなのに隣に人がいた時の絶望感。
(夕方)改修プログラムのユーザ説明 + リリース準備
忙しさをアピールしながら焦りは見せない。
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木曜日
(AM)リリース後立ち合い
細かい要望や調査依頼もこなす。
(PM)九州に移動 → マネジメント会議に参加
もちろん進捗資料は移動中に完成済。
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金曜日
(AM)ユーザ打ち合わせ
他ユーザーのところに言ってたことは悟られぬよう。
(PM)現地作業の結果確認、持ち帰り準備
最終の新幹線の時間と格闘
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土曜日
(AM)プロジェクトマネジメント資料まとめ
移動中に少しやってるけど、あまり捗らない。
(PM)残課題対応
残課題数が増えてるか、減ってるかで気分が違う。
忙しいポイント
出張が多い。
これは、地方のSIerあるあるなんだと思いますが、地元のユーザだけだと仕事が足りないので、都市圏や他の地方の仕事も積極的に狙っていきます。
そのため、現地作業が発生するフェーズでは、出張が多くなります。
日帰りができない距離になると、現地作業をまとめて、数日間宿泊して作業を行います。
複数のユーザを掛け持ちする。
基本的に新規システム導入プロジェクトは、プロジェクトを立ち上げて、要件定義〜システム稼働までをフォローします。
稼働したらすぐ解散ではなく、大体1〜3ヶ月ぐらいまで立ち会いします。そこまでが1つのプロジェクトとなります。
プロジェクトのリーダーやマネジメントを担当するクラスになると、プロジェクトが終わってから「さあ、次のプロジェクトを考えよう」では間に合いません。
提案・プレゼン・デモの重要性
例えば、1月〜12月までのプロジェクトをやっていて、12月31日にプロジェクト終わったとして、そこから次の仕事を探し始めても、都合よ
く1月から始まる仕事は、まず、見つかりません。
そうすると、夏頃には、次の仕事を探し始め、来年1月(最低でも2月)に開始するプロジェクトを探して、その仕事を受注しなければいけません。
そのため、次の仕事を受注するための、提案・プレゼンテーション・デモンストレーションは、既存のプロジェクト稼働中に行う必要があります。
既存ユーザの保守
ユーザとの関わりは、提案と導入だけではありません。
既存ユーザも大切にしないと、ユーザはすぐに去ってしまいます。
SIerも日本中にはたくさんあるのです。
土曜日はデフォルト
土曜日は働く日です。
だってこの日しか会社に行けないし。
SIerの忙しさ
SIerは仕事を請け負って完成させることで報酬を得る仕事ですので、まずは、仕事を頂かないと話になりません。
SIerは大小含めれば沢山の企業がありますから、競争も激しいです。
自分に都合のいい仕事以外の仕事も取っていかなければならず、そのズレが重なると、死ぬほど忙しくなります。
SIerの楽しさ
基本的に現地ホテルに泊まりますが、駅近くにホテルを取るので、夜はお店を開拓できます。
移動中に美味しいお弁当も食べれます。
その結果、体重も順調に増えます。
最後に
今回ご紹介した1週間は、最も忙しかった1週間ではなく、いつもではないけど定期的にある忙しい1週間です。
トラブルが重なったりすると、デスマーチと呼ばれる暗黒週間が訪れますし、仕事によっては海外出張と言うこともあります。
当然、システム切り替え前後は、徹夜ということもあります。
SIerに興味がある方は、こういう働き方を楽しめそうか?という視点で見てもらったら役に立つかなと思います。
2022/09/03
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